言葉で説明するより早いので、架空の見積書を1通まるごと公開します。 この見積書に対して、実際にどの項目を、どう指摘するのか。質問文もそのまま載せます。
戸建て・築18年・屋根と外壁。税込 2,347,400円。
| No | 工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 | 記載の状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 屋根カバー工法 | 一式 | — | 780,000 | 数量が「一式」 |
| 2 | 外壁塗装 | 150㎡ | 3,200 | 480,000 | 数量の根拠なし |
| 3 | 足場 | 一式 | — | 280,000 | 一式 |
| 4 | 軒天・破風塗装 | 一式 | — | 220,000 | 一式 |
| 5 | 雨樋交換 | 一式 | — | 180,000 | 一式 |
| 6 | 諸経費 | 一式 | — | 194,000 | 内訳なし |
| — | 小計 | 2,134,000 | |||
| — | 値引き | ▲100,000 | 根拠なし | ||
| — | 税込合計 | 2,347,400 | 工期「約2週間」 |
※ 小計2,134,000 − 値引き100,000 = 2,034,000。これに消費税10%を加えて 2,237,400 になるはずですが、見積書は 2,347,400 と記載されています。この時点で計算が合っていません。
金額の妥当性ではなく、記載の整合性と不足を見ます。
小計2,134,000、値引き100,000、税込記載2,347,400。計算上の税込は2,237,400。110,000円の差があります。まずこれを聞きます。
屋根・足場・軒天破風・雨樋がすべて一式。何をいくつやるのかが分からないため、他社と比較できません。屋根は㎡、雨樋はmで出せます。
諸経費に「仮設費」が含まれていると、足場280,000円と二重計上になり得ます。率(何%)と対象を聞きます。
屋根材・雨樋の処分費は後から追加請求されやすい項目です。見積書に無いまま着工すると、完工後に請求が来ます。
屋根をめくると野地板の傷みが出ます。そのときの単価(円/㎡)を着工前に決めておかないと、言い値になります。
工期は着工日・完工日で書きます。「約」は遅延の言い訳になります。値引きは「何をいくら」下げたのかを書かせます。
この6件を、業者に送る形にしました。コピーして使えます。
ご担当者様
見積書を拝見しました。着工前に、以下の6点を確認させてください。
1. 税込合計が2,347,400円と記載されていますが、小計2,134,000円から値引き100,000円を引いた2,034,000円に消費税を加えると2,237,400円になります。差額110,000円の内訳を教えてください。
2. 屋根・足場・軒天破風・雨樋が「一式」となっています。屋根は㎡、雨樋はmで、数量の根拠を教えてください。
3. 諸経費194,000円の率と対象を教えてください。足場費が含まれている場合、3番の足場280,000円と重複していないか確認させてください。
4. 廃材の処分費・運搬費が含まれているか教えてください。含まれていない場合、概算を教えてください。
5. 着工後に追加が発生する可能性がある工事について、単価(円/㎡など)を事前に教えてください。
6. 着工日と完工日を、日付で教えてください。また値引き100,000円について、どの項目をいくら下げたのか教えてください。
以上、書面でご回答いただけますと助かります。よろしくお願いいたします。
※ この文面は、当社が代わりに送るものではありません。お客様ご自身で送っていただく形です。当社は契約当事者になりません。
分かりません。相場は工事内容・時期・地域・業者の体制で変わるため、当社は「高い・安い」を断定しません。
分かりません。現地を見ていません。屋根が本当に傷んでいるかは、現地調査(有料)か、他社の現地調査で確認してください。
分かりません。当社は保険金の支払可否の判断・助言・交渉・請求代行を行いません。保険会社または代理店にご確認ください。
当社がやるのは、書面の整合性と不足の指摘だけです。それでも、上の6件のうち4件は、着工前に聞くだけで金額か条件が動きます。 「一式」を数量に変えさせる、追加単価を先に決める、処分費の有無を確認する。この3つは、交渉ではなく確認です。
福岡市博多区博多駅前。
建物の記録、修理・リフォーム(500万円未満)、省エネ、浄水器。
相談・見積書チェック・写真3枚の見立ては0円です。